今回は、一級建築士試験における2021年までの合格率とその傾向を、ご紹介します!
今年受験予定だけど、合格率はどれくらいなんだろう?
他の国家資格と比べてどれくらい難しい試験なのかな?
そういった方にぜひオススメの記事です!
一級建築士の試験は合格点数が毎年変わります。そのため、直近の合格率や傾向を知ることで、今年の試験対策が立てやすくなります。
また、資格学校などで模擬試験を受験した際に、今回の合格率や合格者数を照らし合わせることで、自分自身の合格の可能性を把握することができます。
最後には他の国家資格との合格率の差もまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください!
それでは、どうぞ!!
2021年までの合格率(過去5年分)
合格率等については、毎年「公益財団法人 建築技術教育普及センター」のHPに発表されています。
2021年の結果は以下の通りです。
ただ、これだけ見てもどういった傾向があるのか、ここから何か言えるのか、分かりづらいですよね。
そのため、次章では、上記の合格率をグラフ化した上で、傾向をご説明します。
2021年までの合格率の推移(過去5年分)
2021年までの合格率推移を一目で分かるようグラフ化しました。
学科試験、製図試験、総合(学科・製図の合計)の3つに分けてグラフ化しております。
グラフ化することで直感的に把握しやすくまた、傾向が分かりやすくなっているかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
合格率をグラフ化(学科試験)
まず、学科試験の合格率(%)推移です。
過去5年間だと2021年が一番合格率が低く、15.2%でした。2019年や2020年の合格率が20%を超えたことから、難易度の調整があったものと思われます。
2021年が初受験だった方には厳しい試験環境だったかと思います。
学科試験は相対評価で、毎年、試験元が何人程度合格させたいかがある程度決まっていると言われています。つまり、試験元は結果を確認した上で、合格ラインを決めているため、年ごとに合格率が変わってくるのです。
令和2年から法改正により実務経験がなくても受験できるようになったので、受験者数自体が増加傾向です。そのため、合格率はさがっていますが、合格者数自体は平成29年(4,946人)や30年(4,742人)とほぼ変わりません。
上記を踏まえると学科試験の傾向としては、以下のことが言えます。
・学科試験は相対評価のため、合格率は毎年大きく変わる
・合格の基準は点数だけでなく、合格者の数(上位4,500人は確実に合格)
合格率をグラフ化(製図試験)
続いて、製図試験の合格率(%)推移です。
2021年製図試験の合格率は35.9%でほぼ例年通りという結果でした。そもそも製図試験は学科試験を通過した人しか受けられない、かつ3回のみという条件なので、基本的に試験に向けて準備をしたきた人がほとんどです。
そんな中でも35.9%しか受からないと考えると少しハードルは高く感じますよね。
ただ、合格者数をみると、毎年コンスタントに3,500人程度合格していることがわかります。つまり、学科試験合格者が少なかった年は製図試験の合格の可能性が高まるということです。
上記を踏まえると製図試験の傾向としては、以下のことが言えます。
・製図試験の合格率は学科試験に比べて安定している
・毎年3,500人程度が合格しているので、学科試験が難しかった年は有利になる可能性が高い
合格率をグラフ化(総合)
最後に、総合の合格率(%)推移です。
個人的には総合の合格率が一番衝撃的でした。ついに10%を切ったんだなと。
例えば、2021年の司法試験の合格率は41.5%、医師国家試験の合格率は91.4%であることを考慮するといかに難しい試験かということがわかります。
そんな難しい試験、もう無理じゃん。。
違うんです!
皆さんのやる気を削ぐためにこんなことを言っている訳ではありません。
試験勉強をしていると、「もう疲れたなー」とか、「やめたいなー」と思うことは多々あるかと思います。(私もよく、なんで受験しなきゃいけないの、、と泣いてました。)加えて、こんなに合格率が低いなんて、、と
ただ、こんなに合格率の低い資格だからこそ取る意味があるし、挑戦する価値があるとも言えます。
皆さんがチャレンジされているこの試験は確かに簡単ではありませんが、挑戦しているだけですごいことです!
ぜひ合格まで走り切りましょう!
一級建築士試験 2021年までの合格率 まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、2021年までの一級建築士試験合格率を分かりやすくグラフ化した上で、私の考える合格ラインや傾向をご紹介しました。
合格率から確かに簡単な試験とは言えませんが、それだけ努力する価値のある試験とも言えます!
ぜひ一緒に頑張りしょう♪
最後までお読みいただきありがとうございました!
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