今回は大手設計事務所5社の初任給・福利厚生を徹底比較します!
そろそろ世の中では就職活動が本格化する時期ですね。就活スーツに身を包んだ学生を見ると、あの頃の自分を思い出して、応援したくなります。笑
そんな中でも大手設計事務所は学生に人気の業界です。もし、設計事務所ってどんな仕事?と思われた方は下記の建築士をイメージしていただければ良いかと思います。
最近はオンライン就活も増えてきて、入社するまで会社自体に行ったことがなかった、同期や会社の人と一度も会ったことがなかったという新入社員も増えています。
そんな時、会社を選ぶ基準として、一つの大きな要素になるのは、初任給及び福利厚生の充実具合ではないでしょうか。そこで、今回は、設計事務所の初任給・福利厚生を徹底比較したいと思います。そして最後には、建築業界で働く筆者が「今、転職するならここだな」と思える会社1社を発表してきます。
初任給や福利厚生ってそんなに変わるの?
調べてみたら、面白い結果となりました♪
できるだけ簡単にまとめたので、ぜひ最後まで読んでいってください!
また、初任給の額はそのまま、その会社の給与水準を表していることが多いです。(一般に公表されている平均年収は平社員〜役員までの平均給料のため、あまり参考になりません。)そのため、転職活動で設計事務所を視野に入れている方にも参考にしていただけると思います!
では、どうぞ〜♪
大手設計事務所5社の選定方法
設計事務所5社と一口に言ってもその選定方法は、さまざま考えられます。
売り上げや社員数、資本金、年間物件数、受賞履歴など切り口によって選定する会社は大きく異なってきます。
そのため、今回は、ズバリ初任給・福利厚生を比べたいので、どれだけ収益があるかを重視して、売上高上位5社を選定しました。
初任給と一緒に売上高も一覧にしましたので、併せて参考にしてみてください。
なお、今回採用した売上高は日経XTECHで紹介されていた2020年度(2021年3月期)のものとなります。
売上高順 初任給一覧
結論からお伝えすると、売上高順の初任給は下記のようになりました。
売上高・初任給の分析
売上高でいうと(株)日建設計が42,104百万円で、2位の(株)NTTファシリティーズと約17,403百万円の差をつけダントツ1位となりました。
ただ、初任給のみで比較すると、316,000円の(株)久米設計が1位でした。大学院卒だと357,000円ということで、給与水準の高さが伺えます。
2021年度の大学初任給平均が209,884円(産労総合研究所HPより)であることを考えると、全社的に給与水準はかなり高いと言えます。
大手設計事務所5社の印象(筆者私見)
設計事務所といえば、「日建設計」とまずは皆さん答えるのではないでしょうか。日本の大規模開発で関わっていないプロジェクトはないのかなという印象です。特に三井不動産の開発には基本的に参画しています。
オフィスに伺ったこともありますが、とにかくかっこいいです。
ただ、日建設計に勤める友人に聞くと、「終電で帰れれば良い方」というので、激務なのも事実です。(そんな感じですが、いつも楽しそうに働いている印象はあります。)
一方、NTTファシリティーズや三菱地所設計は名前の通り、NTTグループや三菱地所グループに属します。そのため、グループの開発や所有する土地の再開発が主たる業務で、他の設計事務所に比べると営業力は弱いかなという印象です。
その他、日本設計は他種多様な物件を手がける一方で、久米設計は中でも病院などの特殊建築に強い印象があります。
福利厚生・諸手当一覧
売上高・初任給では日建設計、久米設計が優勢でしたが、福利厚生はどうでしょうか。
給料は良いが、手当が全く付かない、研修制度等がないなど職場環境がよくなければ、仕事を続けていくのは難しいですよね。そのため、上記の表に福利厚生・諸手当を追記してみました。
それが、以下の表です。
福利厚生・諸手当の分析
福利厚生で見ると、日建設計、三菱地所設計は確定拠出年金制度や持株会制度があり、社員の財産形成に積極的な印象を受けました。また、三菱地所設計と久米設計の採用ページには研修制度やその補助制度に関する記載が明確にあり、具体的なキャリア形成のイメージがつきやすい印象でした。
一方、NTTファシリティーズのHPにはほとんど福利厚生に関する記載がありませんでした。
また、日本設計は決算額や初任給、福利厚生がとにかくわかりづらく、作品紹介ばかりのHPだったので、株主還元や施主への説明責任が感じられませんでした。そのため、今まで悪い印象はありませんでしたが、今回の一件でかなりマイナスなイメージを持ちました。
福利厚生や研修制度に対して詳細に書いてくれる会社は、入社後も自らが働くイメージがつき易いですね。
大手設計事務所5社、私ならどこを選ぶか。
今回挙げた5社はどこも一流設計事務所で、どこに所属しても日本の大規模開発に携われる機会があるかと思います。
そのため、どこを選ぶかというのはかなり難しいですが、あえていえば以下を選ぶかなと思います。
・久米設計:高い初任給と、病院などの特殊建築物に関する高い設計スキルを持っているから。
皆さんなら何を基準にどこを選ばれるでしょうか。
大手設計事務所5社の初任給・福利厚生 まとめ
いかがでしたか?
今回は大手設計事務所5社の初任給と福利厚生を徹底比較しました。
売上高を見ると、日建設計がダントツ1位ですが、福利厚生なども踏まえて、自分にあった会社を見つけるのはなかなか難しい作業ですね。
皆さんの今後の検討の一助になれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
建築系の他の業界が気になった方は下記も参考にしてみてください♪
コメント